家庭教師をしている人は皆さんそうだと思いますが、問題集はそれぞれその子に合った物を使いたいので、いろいろ内容を見ています。自分で問題集を買うときの参考になればと思い、チェックした内容をシェアします。
今回レビューする問題集は、高校入試 入試問題で覚える 一問一答 社会(旺文社)です。
高校入試 入試問題で覚える 一問一答 社会 ってこんな問題集
科目 | 社会 (地理・歴史・公民) |
学年 | 中学1年~3年 |
難易度 | 基礎~標準 |
サイズ ページ数 | B6 160ページ |
ポイント | ・一問一答式 ・赤シートで答えを消すことができる ・地図、グラフ、年表、憲法などの資料ページあり! |
こんな中学生にオススメ | ・受験前にまとめて確認したい人 ・社会が苦手で重要事項をまず確認したい人 ・移動中などの時間を有効活用したい人 |
こんな使い方をしてみよう
地理、歴史、公民の3分野すべてが入っているので、中1から中3まで使えます。
問題数は、見開きで11~17問。それほど問題数は多くはないので、絶対に覚えておきたい内容です。それぞれのページの右側に問題があって、左側に答えが書いてあるスタンダードなタイプの一問一答。
赤シートが付いているので、赤シートで答えを隠して問題を解く。最初は、わかるか(口で言えるか)だけでもいいですが、やっぱり漢字で書けるかどうかもチェックしておくといいですよ!
問題の前に、四角いチェックボックスがあるので、できる問題は自分でチェックしておきましょう。
応用として、問題を読んで答えを出せるようになったら、答えからその用語を説明(つまり問題文)できるようになると、さらに力がつきます!
この問題集に向いていないこと
小さなサイズの問題集の160ページに、3年間で習う範囲の内容が入っているので、細かなことは含まれていません。
ですので、定期テスト対策には向いていません。定期対策用には、教科書に沿った問題集など、細かく勉強できる方法(学校ワーク・授業のノートやプリント・教科書準拠問題集)を利用することをオススメします。
特にオススメな中学生
一冊にすべてまとまっているので、今まで習った内容を覚えているかざっくりと復習することに向いている問題集です。
社会は以前に習ったことを忘れやすい科目なので、受験生はもちろん、定期テストはそれなりに取れるけど実力テストになると忘れちゃっている中学1年2年にもオススメです。
また、とにかく社会が苦手な中学生にも、一問一答式は合っています。クイズ形式でも問題を解けるので、社会の勉強に対する心理的ハードルが低いように、生徒たちを見ていて感じます。
社会がかなり苦手な生徒は、なにが重要でなにが重要でないか分からない場合が多いので、一問一答形式で、最重要用語を覚えてしまうのも、ひとつの手です。
一押しポイント
他の一問一答式問題集と比べて一押しのポイントは、最後に地図、グラフ、文化史、歴史的人物、憲法などの資料問題がまとめて問題となっている点です。
最近の入試は、資料を読み取る問題が多いですし、文化や輸入相手国など、単元別に学習していくとごちゃごちゃになりやすい内容を、まとめて確認できるのでとても便利です。
資料編は以下の内容が含まれています。
- 地図の基本(経線緯線など、時差)
- 世界の山脈・河川・湖
- 日本の山脈・河川・湖
- 日本の世界遺産
- 日本の交通
- 地図記号
- 世界と日本の気候(海流を含む)
- 日本の輸入相手国
- 日本の農業(農産物の出荷割合)
- 日本の工業(出荷額割合)
- 歴史年表
- 歴史人物(似顔絵あり)
- 文化史
- 人口ピラミッドなど
- 議員・国会・三権分立・三審制など
- 地方公共団体
- 経済の循環
- 国際連合のしくみ
- 日本国憲法条文
日本の輸入相手国(農作物やエネルギー資源別)や農業の出荷割合は、それぞれ6つずつしかグラフがなく、これだけでは物足りない面もありますが、まずはこの6つずつ(輸入→小麦、とうもろこし、肉類、原油、石炭、鉄鉱石:日本の農業→米、みかん、りんご、ぶどう、もも、肉牛)を押さえておきましょう。
歴史分野に関しては、年表や人物についてかなりまとまっているので特にオススメです!
小さなサイズの問題集にしてはめずらしく、ページが開きやすいです。手で押さえなくても閉じないのです。答えを紙に書いて勉強するときは、両手を問題集から離したいので、小さなことですが便利です。