読解力を高めるために必要な「読む力」。問題文をすらすらと読めることを目標とします。
前回は、漢字が読めるように問題集を使ってトレーニングしようとお話しました。
今回は、実際に文章を読んでいきます。
漢字が読めても、実は文章になるとつっかかることが多いんです。つっかかりながら読んでいると、頭の中に問題文の内容が入ってきません。
テストで問題を読むときは、声に出さないんで黙読をしますよね。実は、黙読は読めていなくても読めているような気持ちになってしまうことがあります。
目が文章の上を追っているだけなんですね。
まずは、しっかりと読めているかを確認するために、声に出して文章を読んでみましょう。
音読練習する文章
音読練習のための文章は、中学生レベルの問題であればなんでも構いません。
読解用問題集の問題文でも、高校入試問題でも、教科書の文章でもよいです。教科書の場合は、できればまだ習っていない単元の文章に挑戦してみましょう。
音読練習3ステップ+1
この音読練習は、すらすらと文章が読めるようになる訓練なので、内容を理解しようとか、感情を込めて読んでみようとか、思わなくて大丈夫です。
1最初にどれくらい読めるかどうかを確認する
最初に、その文章がどれくらい読めるのかを確認するために音読します。スピードはどのくらいでも構いません。
読めない漢字が出てきたら、調べてフリガナをふっておきましょう。
2 話すスピードでつっかからないように音読する
読めない漢字にフリガナをふっているので、もうその文章は「読める」はずです。
それでも、最初は音読するとつっかかってしまうことがあります。普通に話すスピードでつっかからずに読めるようになるまで練習しましょう。
3 できるかぎり速いスピードで音読する
話すスピードでつっかからないようになったら、次はできるかぎり速いスピードで音読します。
抑揚などはつけなくていいので、とにかく速く!早口言葉のように音読します。
この時もつっかからないように気をつけましょう。口が回るように、音読前に口を大きく開けて「ア・イ・ウ・エ・オ」と準備体操しておきましょう。
4 話すスピードで黙読する
最後に同じ文章を、音読ではなく黙読します。
この時のポイントは、話すスピードで読むこと。黙読で速く読もう速く読もうと思うと、文章を飛ばしてしまいがちになるので、あえて話すスピードで読んでみます
毎日続けよう
最初の音読でつっかかりがある人は、毎日この音読練習を続けてみましょう。
最初は同じ文章で構いません。
飽きてきたり、すぐにすいすい読めるようになる場合は、新しい文章を選んでみましょう。
小説、論説文、随筆と文章のジャンルはいろいろと試してみてください。
もともと本を読むのが得意で、高校入試の論説文のように難しめの文章も最初からすらすらとつっかからずに速く読める人もいます。
そういった人は、この音読練習はしなくてもかまいません。でも、どこまで速く読めるかと挑戦するのも楽しいですよ。