国語のテストで読解問題を解くときは、
- 最初に問題文を1回最後まで読んでおく
- 設問を読んで、該当する問題文の場所をさがす
- 問題文をじっくり読んで、問題を解く。
という流れが良いと思います。
(*問題文:論説文や小説などの長い文章。設問:問1、問2のような具体的な問題。)
ところで、読むことが苦手な人は、問題文を読む時間がかかりテスト時間が足りなくなってしまいます。そういった場合は、音読練習を毎日くり返しましょう。
さて、問題文がすばやく読めるようになったと仮定して、次の段階に移ります。
最初に1回通読(最初から最後まで読むこと)するときに、大切なことは全体を把握し、どこに何が書いてあるかを理解することです。
そのためには、問題文を最初から最後まで同じ重要度で読むのではなく、内容にメリハリをつけて読む必要があります。
論説文
論説文は、最初になにがテーマの文章で、筆者の主張が何かをさがすつもりで読んでいきます。
メリハリをつけて読む練習をするためには、短い文から練習をします。
- 一文の主語と述語を探す練習
- 一段落の内容を一文でまとめる練習
- 前後の段落の関係を考える練習
書いてある内容には、とても重要な部分とそうでもない部分が必ずあります。
たとえば、一文では主語と述語は内容理解のために、とても重要ですね。まずは、たった一文でもメリハリをつけて読めるように、主語述語探しの練習をしてみましょう。
一段落の内容を一文でまとめられるようになったら、文章のこの部分にはああいったことが書いてあった、あの部分には、こう書いてあった、と固まりで理解できます。
問題を解いているときに、該当部分を探すのに役立ちます。
前後の段落の関係を考えることで、問題文全体のどこが一番重要なのかがわかります。(筆者の主張が書いてある段落が一番重要です。)
この段落は具体例、この段落は前の段落の理由、など段落の役割に気づくことで、文章全体の流れを理解できます。
小説
小説は、その話の舞台(場所や時代)、登場人物(主人公は誰か)とのその気持ち、出来事に注目して読んでいきます。
特に、出来事や登場人物の気持ちが変化した部分に注目して読んでいきましょう。
マンガやドラマ、映画でもそうですが、お話には盛り上がる部分が必ずありますよね。
ドラマや映画だったら、その場面で登場人物の顔がアップになったり、音楽が流れたりします。
マンガでも顔がアップになったり、効果音や特徴的な背景が書かれたりします。
小説は文だけですが、映像になったらここ盛り上がる演出だろうな~という箇所が必ずあります。
そして、そこには必ず登場人物の感情が絡んでいます。
そんな流れを意識して、最初に読んでいきましょう。
まとめ
問題文全体を読むときは、重要な部分とそうでもない部分のメリハリ(濃淡)をつけて読んでいきましょう。
(といっても、「そうでもない部分」を読み飛ばしてよい訳でではありません。)
濃淡をつけて読むことで、どこになにが書いてあるのか覚えやすくなります。