「国語が苦手、特に読解問題が苦手で・・・」という事へよく聞くのですが、苦手なポイントというのは実は皆が同じではありません。
私は大きく分けて3つの力が、国語読解を得意科目にするために必要だと考えています。
国語読解問題に必要な3つの力
その力とは次の3つ!
- 読む力
- 内容理解の力
- まとめる力
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 読む力
読む力とは、ずばりそのままテストの日本語を読める力です。
小中学生に国語を教え始めた頃、国語が苦手な子たちにテストの問題文を音読してもらうと、つっかかってしまって最後まで自分で読めない生徒の多さに驚きました。
学校の教科書は何度も授業中に見たり耳にしているので、ある程度は読めるんですね。でも、学力テストや模試などの、はじめて目にする文章は読めないのです。
読めない原因は2つです。
- 漢字の読み方がわからない
- 漢字は読めるけど、文章を続けて読めない
漢字が読めない場合は、練習するしかないので読み方を練習しましょう。
漢字は読めるけど文章が読めない場合は、文章を読むことに慣れる練習をしましょう。最初は、つっかかっていても音読練習をくり返していたら、気がつくとスムーズに読めるようになっています。
何人もそういった子を見てきました。大丈夫です!必ずすばやく問題文が読めるようになります。
残念なことに、問題文をすらすら読めない子で国語の読解問題が得意になったという生徒に、私はまだ出会ったことがありません。
逆に、問題文がすらすら読める子は、これから後に説明する内容理解の力やまとめる力はつきやすいと感じています。
ですから、まずは問題文をすらすらすばやく読めるように!これを目標にしてみましょう。
http://benkyoutyu.net/archives/56
内容理解の力
内容理解の力とは、問題文と設問に書いてあることの意味がわかる力です。
読解問題というと、この力が一番イメージするのではないでしょうか?
内容理解ができない原因は主に
- 言葉の意味を知らない
- テーマとなる話題を知らない
- 文章の全体像がわからない
文章全体で、意味がわからない言葉が1つ2つ出てきても、なんとなく全体から推測できる場合もあります。
でも、知らない言葉が1つの文に1つ以上出てきたら、そもそもなんの話かわからなくなってしまいますよね。
次に、テーマとなる話題を知らない場合です。これは、実際は知らなくてもなんとかなるのですが、知っていた方が内容を理解しやすいというお話。
自分がもともと知っている話題だと、どこが大事なのか気づきやすくなります。
最後に、1つ1つの文になにが書いてあるのかはわかるのだけど、読み終わった後に「何について書いてあるのか」、「なにが重要だったのか」が頭に入っていない状態です。
これは経験したことがあるのではないでしょうか?文字を追っていくことに必死で、頭の中に内容が残っていないのです。
問題文を読むときに、注意する点、重要な語句を意識することで、全体像が頭に入りやすくなります。
まとめる力
まとめる力とは、記述問題で指定された文字数に解答をまとめられる力です。
選択問題だと答えられるのに、記述問題になるとどう答えてよいかわからない生徒は多いのではないでしょうか。
実は、私も中高校生自体は、これができませんでした。
まとめられない原因は、ズバリこれだと思っています。
- まとめ方を知らない
記述問題の解答の作り方を習ったことがありますか?
ほとんどの生徒が、なんとなくこの辺に書いてあることを、なんとなくまとめてみているのではないでしょうか。
そうではなくて、まとめ方の手順の勉強を一度してみましょう。
よく「国語のテストでは答えがたくさんある」と言われますが、そんなことはありません。正解の基準はちゃんと決まっていて、それに合っているものが答えなのです。
その基準に合うような答えにまとめる練習をしてみましょう。