記述問題の基本、答え方のルールシリーズです。
今回は、設問の書き方別に、どれだけ本文(問題文・長文)の言葉をそのまま使うえば良いのかチェックしていきます。
よくある設問の文
解答に本文の答えをどれだけ使えばよいかのヒントは、設問中にあります。よくある聞かれ方は、次の5通り。
- 「書き抜きなさい。」
- 「本文中の言葉を用いて答えなさい。」
- 「まとめなさい。」
- 「自分の言葉で書きなさい。」
- 「書きなさい。」のみ
解答の作るときのヒント
1 書き抜きなさい
- 書き抜きなさい
- 抜き出して書きなさい
- 抜き書きしなさい
- 本文中から探して書きなさい
このような設問の文がある場合は、本文中からそっくりそのまま書き出します。
一字一句違ってもダメです。漢字を平仮名にしてもダメ。
文字数が指定されている場合、自分がここだと思った部分と文字数が違ったらそれは間違いです!
記述のなかで、一番答えるのが簡単です。記述の勉強は、書き抜き問題から始めるといいですね。
2 本文中の言葉を用いて・・・
- 本文中の言葉を用いて答えなさい。
- 本文中の語句を用いて答えなさい。
このような設問の文がある場合は、解答にかなり近い部分が本文中にあることが多いです。
本当に近い時は、文末だけ変えるという場合さえあります。
ただし、本文中のキーワードのみを使って、自分で文章を作り直す場合もあります。この場合は、「まとめなさい」に近いですね。
都道府県によっては、「本文の言葉を用いてまとめなさない」という意味で使われている場合もあるので、絶対に解答と同じような表現が本文中にあるとは思わないでくださいね。
3 まとめなさい
- まとめなさい
- わかりやすく書きなさい
このように、設問に書かれている場合は、本文の内容を自分なりに組み立て直して文章を作ります。
キーワードだけ利用して、自分で文章を作るイメージです。
解答の文字数が多い場合や「本文中の言葉を用いて」よりもまとめる範囲が多い場合に、よく見かける表現。
4 自分の言葉で・・・
- 自分の言葉で書きなさい
- 自分の考えを書きなさい
こう書かれている場合は、本文中に答えはありません。
自分で言葉を考えてみましょう。
「自分の考えを書きなさい」と書かれている場合は、意見作文だと思ってください。
5 「書きなさい」のみ
ただ単に「書きなさい」と書かれている場合は、書き抜きの場合もあるし、解答の文末だけ変える場合もあるし、自分でまとめる場合もあります。
設問の内容や文字数条件に応じて、その都度変わります。
まとめ
- 「書き抜きなさい」は一字一句、本文と変えないように。句読点も。
- 「本文の言葉を用いて」「まとめなさい」の場合は、本文の言葉を自分でアレンジする。
- 「本文の言葉を用いて」の方が「まとめなさい」より、本文からまとめて使える部分が多い傾向。
- 「書きなさい」だけの時は、書き抜きもあるし、まとめる場合もある。