夏休み、冬休み、春休み、ゴールデンウィークといった長期休暇中は、それまでの復習と苦手な単元のテコ入れに最適な休みです。休みの間使うように問題集を一冊用意して、このチャンスに苦手克服をしてしまいましょう!
どんな問題集を用意すればいい?
とにかく薄い問題集がよいです。一番大事なのはこれ。
休み中に終わらせなくてはならないので、厚いと挫折します。
次に、単元ごとにまとまっているもの。
休み直前まで学校で習った内容を復習するので、単元ごとにまとまっているものがよいです。目次を見たら、自分がどこまで学校でやったのかわかるものにしてください。
(ちなみに、単元ごとにまとまっていないものとは、中1~中3までの内容がバラバラに問題としてでてきたり、複合して問題が作られているものです。)
さらに、簡単な解説(まとめ)がついているもの。
今まで習った内容の重要な点を復習したいので、問題だけでなくその単元のまとめがついているとわかりやすいです。
最後に、カラフルすぎないもの。
最近の問題集や参考書は、色やキャラクターなどにぎやかなページになっているものも多いです。パッと見は楽しそうでいいのですがじっくりと学習しようと思うと、色が多すぎたりイラスト(説明の図ではない)が多くて勉強しているときの注意が散漫になりがちです。黒と赤の2色刷りで十分です。
お勧めなのは、1年生は「○日間でできる1年生の復習」、二年生は「○日間でできる1・2年生の復習」といった感じの名前の問題集です。(各社から出ています。)
「○日間」は1週間から2週間の間の日数が使いやすいです。
どうやって勉強する?
さて、問題集を準備したら、早速勉強に入りましょう!
っと、その前に、各教科問題集ごとに1冊ノートを準備してください。そして、表紙に「○日間でできる△年生の復習(教科名)」を書きましょう。
それでは、気を取り直して勉強を始めましょう。
1問題→確認の順番で勉強する
こういった復習問題集はたいていが、ひとつの単元の例題やまとめといった解説ページがあって、次のページが練習問題になっています。
問題集の順番に進めると、解説を読んでから問題を解くことになります。
しかし、その順番で勉強すると、うろ覚えだった内容もその時だけ覚えて問題がとけてしまうことがよくあります…
ひどいときになると、「あー、前のページであの公式を使っていたから、このページの問題もそうなんだろうなぁ。とりあえず、公式に数字をいれちゃえ!」→「やった!このページ満点~♪」と全然できていないのに、できたことになってしまうことがあります…
復習をする目的は、記憶があいまいになっているところを見つけてできるようにすること。できないところが見つかったらラッキーぐらいに思いましょう。
というわけで、まずは問題のページをします。そして、答え合わせをしてから、例題やまとめの解説ページに戻り、できなかったところをしっかり理解しなおします。暗記が必要なことであったら、紙に書いたり何度も口に出して読んだりして、その場で覚えてしまいます。
2間違えた問題、少しでも不安のあった問題は印をつけておく
間違えた問題には、印をつけましょう。そして、あっていても問題を解いたときに絶対的な自信がなかったものにも印をつけておきましょう!
印のついている問題は復習します。
間違えた問題と合っていたけど自信がなかった問題では、印を変えておくとよいですね。(○と☆など)ケアレスミスも間違いですよ。
3いつ復習するのか
できなかった問題の復習はやればやるほどいいですね。とは言っても、実際問題として時間もかかるので、次のような感じでやってみましょう。
当日、勉強の最後に復習タイムをとって今日印をつけた問題を確認する。(実際に解かなくても、解き方や答えを思い出せるかの確認でよいです。)
翌日、前日に印のつけた問題を解きなおす。ここで、またできなかったら印をついかしておきましょう。(前日の○の横に今日の○を書く)できたら、前日の印に斜線をつけましょう。
この当日と翌日の復習を繰り返します。
4問題集は1回の休み中でも繰り返しましょう。
その休み期間に学習できる範囲の最後までいったら、問題集をまた最初から全問解きなおしましょう。(2周目といいます。)不安な問題がなくなるまで、何周でも繰り返しましょう。
反復学習は本当に力になるので、一回やったもん!と言わずに2周はやりましょうね。1周目よりもとても速いスピードで解けるはずです。
5勉強するのは休み前に習った範囲まで
問題集を1冊最後までできるのは、春休みになってからです。それまでは、その休みの前までに学校で習った単元のみ学習します。
次の休みの時は、前回学習した単元以降を勉強します。
余裕があれば一度勉強した内容(冬休みに夏休み前の内容も)も復習できるといいですね。上の3で書いた復習をきっちりやっていれば、前回やった分はあっという間に終わるはずです。
この問題集の次の段階は?
何度も繰り返すとはいっても、薄い問題集を実質1年間で繰り返すので、5教科やってもけっこう時間はかからずに終わる生徒もいると思います。
そういった生徒は、このタイプの問題集を終わらせたら別の勉強をしましょう。
1苦手単元の学習
復習問題集を解いたことで、自分が苦手だなと思う単元がわかったと思います。その問題集の内容はできるようになったと思いますが、さらに弱点を強化できるようにほかの問題集のその分野の問題を解いてみましょう。
新しく問題集を買わなくても、普段使っている問題集や学校のワークなどでよいです。
2理科は入試問題にチャレンジ
理科が得意な生徒は、入試対策問題にチャレンジしてもよいでしょう。理科と国語以外の科目は、いろいろな単元の内容が融合して入試問題になっていることが多いです。そのために、3年生にならないと解けない問題が多いです。
一方で、理科は基本的に各単元で独立した内容が入試問題としてでます。ですので、1年生でも入試レベルの問題が解けるはずです。
単元ごとに分かれている受験用問題集を使って、難易度の高い問題にじっくり挑戦するのも長い休みならではの学習法です。
3英語は長文問題にチャレンジ
長い問題を学校の授業だけで読む機会はなかなかありません。しかし、入試となると急に長い文章を読まなければならなくなるので、とまどう生徒も多いです。
基本的な短文をしっかり読めていれば自然と長文も読めるようになるので、まずは基本をしっかり学習したうえで1年生から長文問題になれるのもよいことです。
市販の長文問題集は3年生で習う文法がすべての文に使われているものも多いので、長文内容が学年別になっている問題集を選んでください。
まとめ
長い休みは、それまでに習ってきた内容を自分の頭の中で整理するのにとてもよい時間です。
薄い問題集を徹底的に解けるようにしましょう。基本的なことをおさえておくと、休み明けに習う新しい内容を学習するときにもスムーズに理解できます。