暗記が苦手な生徒の特徴とその対応策

中学生の勉強にとって、暗記は必要不可欠なものです。どうしたら、効率的に暗記をすることができるのか?暗記のために勉強をする時の方法について考えていきましょう。

一般的に、「社会や理科は暗記科目」だとか「英単語は暗記しなければならない」などと言われますが、中学で勉強する内容は国語の作文などをのぞけばすべてに暗記が必要です。暗記科目とそうでないと言われているものの違いは、覚えることが多いか少ないか、覚えた内容をそのままテストに答えるのかそれを応用して答えることが多いのかの違いなだけです。

国語に関しても、文法や漢字、古典・漢文に関しては、明らかに暗記が必要です。読解問題も、定期テストでは授業で習った内容が模範解答になりますし、実力テストや模試では「読解問題の解き方」という方法を覚えている人がよい点数をとれます。

 暗記が苦手な生徒の特徴

暗記が苦手な生徒には、こんな特徴があります。

・暗記のために特別な勉強をしなくてよいと思っている。
・暗記の勉強をするための準備に時間をかけすぎてしまう。
・一度覚えたらもう自分はできたと思って復習をしない。
・復習をすることを考えて暗記学習をしていない。
・自分に合っていない方法で暗記しようとしている。

ちなみに、何度か書いていますが、勉強をする 量×質×やる気 によって成績は上昇します。

それでは、上から順に暗記が苦手な生徒の特長を詳しく見ていきましょう。その対策についても書いていきます。

 暗記のための勉強をしていないケース

これは、問答無用で量が足りない場合ですね。

学校の授業を聞いて宿題しか普段勉強をしない生徒。

テスト前にあせっても、時間が足りなくて覚えることができません。普段からちゃんと覚えていないので、どんどん授業を聞いても理解できなくなって、学習に対するやる気も下がってしまいダブルパンチです。

こんな生徒の対応策
・毎日30分間、暗記のための時間をとる
・授業で習ったことは、聞くだけじゃなくて覚えて(インプット)テストで書けるように(アウトプット)ならなければいけないことを理解する。
・英単語はすべて日本語→英語にできるようにしなくちゃいけないからね!

 暗記の準備に時間をかけすぎてしまうケース

これは、几帳面な女子のあるある話です。暗記カードやノードを丁寧に作り、作ったことに満足してしまう。まぁ、暗記カードを作るときに最低1回は目を通しているので、まったくやっていないより記憶に残りやすいです。

しかい、かけている時間のわりに身につかない悲しい結果となります。質が悪い状態ですね。

勉強に対するやる気と時間はあるので、それらを効果的に使いましょう。

暗記カードなどはなんのために作るのかというと、それを使って「覚える」という勉強を行うためです。作る時間は「勉強した時間」にカウントしません。

こんな生徒への対応策
・わざわざ暗記カードを作らずに暗記勉強をできる方法をとる。
・毎日30分、暗記のための時間をとる

わざわざ暗記カードを作らずに暗記勉強ができる方法って?

暗記学習をしやすい形を作りながら、普段の学習をします。

英語の場合、授業ノートの見開き左側に英単語や英文を、右側に単語や文の日本語訳を書くようにします。暗記学習をするときは、左側を紙などでかくして、右側の日本を見ながら英語を書いていきます。一行書くごとに紙をずらして英語を確認するようにしていけば、わざわざ英単語暗記カードなど作る必要はないですよ。

よくやってしまいがちなノートの書き方に、英語を書いたすぐ下に対応する日本をを書くことです。これでは、日本語→英語に書き換える勉強ができないので気をつけてくださいね。

社会や理科の用語暗記の場合、教科書自体を暗記用教材にしてしまいます。大事だと思う用語に、どんどん暗記用マーカーをひいていきましょう。授業中や今日習ったページを復習するときにするとよいでしょう。

シートでマーカーを引いた文字を消しながら勉強していくので、マーカーを引くのは文ではなく単語にしてください。文をまるまる覚えるのは難易度が高すぎます!

勉強をする時は、シートでかくしながら教科書本文を音読したり用語を書いて漢字を覚えます。

学校の先生が「ここはマーカーを引きなさい」と授業中に指示する場合があります。その時は、二重になってしまうので、先生が言った場所は、文字の上に線を引くのではなく下線を引くようにしてください。

 一度覚えたらもう安心しちゃうケース

記憶は時間がたつにつれて、どんどん薄れていきます。

学校で習った直後は覚えていても、テストの時にはすっかり忘れていることはよくあります。

でも、一度自分は覚えた!と妙な自信を持ってしまうと、そこの勉強がおろそかになって始めは苦手だったところよりかえってテストの時はできなくなってしまうなんてことも・・・

こんな生徒への対応策
・覚えた内容も何度も繰り返す。

どうやって何度も繰り返すのか?

勉強は、量×質×やる気 だと上に書きました。

暗記の場合この量というところがポイントで、一度にたくさんやるよりも、こまめに何度も繰り返したほうがよいのです。これが、暗記勉強の質でもあります。

「1日30分の暗記勉強をするように」と書いてきました。でも、この30分は続けて同じ内容を30分勉強するのではなく、今日やった内容、昨日の内容、1週間前の内容、2週間前の内容、1か月前の内容、・・・とサイクルを作ってください。繰り返し繰り返し何度も短時間ずつでよいので、目にふれるようにしましょう。

暗記勉強のためにまとまった時間をとる必要もありません。学校でチャイムが鳴って先生が来るまでのちょっとした時間、家でごはん前にできたちょっとした時間、そんなすきま時間をうまく活用してくださいね。

何度も繰り返していると覚えてしまっているので、暗記をするための勉強というよりも記憶を持続するための勉強になります。知っていることを確認するだけなので、勉強をしているストレスも少なく慣れるととっても楽です。

 復習をすることを考えて暗記学習をしていないケース

これは、暗記学習をその時はガツガツやっているんだけど、後から復習することを考えていないために効率的に勉強でいないケースです。質が悪い状態ですね。

例えば、上に書いたような英語のノートの作り方や教科書マーカーをせずに、その場その場で暗記の勉強をする。暗記学習をするたびに、その準備をしなくてはならなくなり、時間がかかります。

または、ノートや教科書の使い方は正しくても、一度できなかった単語などにチェックを入れていないために、覚えた内容もまだ覚えていない内容も同じように繰り返してしまう場合があります。

こんな生徒への対応策
・何度も繰り返しやすい暗記学習ツールを一度作ってしまう(上記:わざわざ暗記カードを作らない方法を参考にしてください。)
・覚えていない単語や用語にはチェックを入れておき、覚えてものよりも多く繰り返す。

自分に合っていない方法で暗記しようとしているケース

実は、人それぞれ暗記するのに得意な方法が違います。

目で見て覚えるのが得意な人、聞いて覚えるのが得意な人、体を使って覚えるのが得意な人。

すべて合わせるとより覚えやすいのですが、その中でも何がメインなのか人によって異なっています。

私の場合、完全に目から覚えたことが、一番記憶に残りやすかったです。テスト中に、その分野を習ったとき黒板に書いてあったことを思い出すことがよくありましたが、先生の声が頭に思い浮かぶことはほとんどありませんでした。たくさん紙に書いて覚えもしましたが、その時に自分が書いた文字もよく覚えていました。

家庭教師を始めたばかりのころは自分が覚えやすかった書いて覚える方法を教えていたのですが、それでは覚えにくくかえって耳で聞いたり、音読した方(口=体を動かし、自分の声を耳で聞く)が覚えやすい生徒もいて、人によってこんなに違うのかと驚いた経験があります。

目からの情報が得意な人は、暗記シートで隠したものを黙読したり、音読したり、紙に書く、など。

耳からの情報が得意な人は、音読したり、書くときも声に出しながら書く。英語はCDを聞きながら一緒に読む、など。

体からの情報が得意な人は、音読する、紙に書く、手振り身振りの体を動かしながら暗記学習をする、など。

それぞれ、自分にはどんな方法が合うのか試してみてください。

こんな生徒への対応策
・いつもやっている方法でなかなか覚えられない時は、違う方法を試してみる。
・目、耳、体(手や口)のどれを使って勉強すると自分は身に付きやすいのか気を付けるようにする。
・ただし、どれかを全くやらないのではなく、3つ組み合わせると覚えやすい。
・音読は、目・耳・体を使うのでとても良い方法。

 暗記方法のまとめ

ケース別に書いてきましたが、結局は次の手順で暗記学習をすると覚えやすいです。

1暗記学習使える形でノートの取り、教科書にマーカーをひく

2短時間ごとでいいので、トータル1日に30分は暗記学習をする

3何度も同じ内容を頻繁に目にするように反復学習をする

4自分に合った反復学習のやり方を探すためにいろいろと試してみる

暗記が苦手だと思っている生徒は、実際は暗記が苦手なのではなくきちんとした暗記学習法ができていないだけです。

特に、英語が苦手な中学生は、中1の早い段階ですべての英単語を書けるようにすることができなくなっていることが多いです。1年からの英単語の意味がすべてわかり書けるようにしただけで、英語全体が得意になった生徒もいます。単語がストレスなくかけるようになったおかげで、授業中の先生の話も理解しやすく文法もわかるようになったのでしょうね。

声に出して読む、手で書く、イメージしながら覚える、何かと関連付けながら覚える、時には身振り手振り体を動かしながら覚える、五感をフルに使って暗記学習を楽しんでくださいね。




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