高校入試や定期テストの英語の試験で、リスニングは約2割の点数を占めます。しかし、毎日の学習にリスニング対策を取り入れている中学生はどれくらいいるでしょうか?適切な対策をすればリスニング力はしっかりとつきます。ここでは、リスニング学習をする上で押さえておきたいポイントを5つあげました。
リスニング学習をするときの5つのポイント
次の5つのポイントに注意して勉強すると、リスニング学習の効率がよくなります。
1 毎日英語の音にふれましょう
2 教材は読んですぐに意味のわかるものを使いましょう
3 真剣に聞きましょう
4 聞き取れるまで1つの教材を使い倒しましょう
5 英語を聞いて頭の中でイメージしてみましょう
1 毎日、英語の音にふれる
英語と日本語では音が違います。
毎日少しでも長く聞き続けることで、英語の音に耳と脳が慣れてきます。
時間がなければ短い時間でもよいので、毎日英語の音を聞くようにしましょう。
2 教材は読んですぐに意味のわかるものを使いましょう
日本人の多くは、英語を聞くことより読む方が得意です。読みは自分のペースでゆっくり読めますし、何度も繰りかえし読むことができますね。
リスニング問題はこちらの事情なんておかまいなしで、一定のスピードで文の前から順番に音声が流れます。
つまり、その英文をリスニングのスピードと同じように戻り読みせずに一度読んだだけで意味が分からなければ、いくら英語の音を聞こえたとしても英文の意味を理解することはできません。
問題集を選ぶときはスクリプト(読み上げられる英文が文字になっているもの)に目を通してみて、「簡単な英文だな」と思う内容のものを選びましょう。
3 真剣に聞く
聞き流すだけで、英語がペラペラ!残念なことに、私は今までそういう人に出会ったことがありません。
BGMのように流し聞きをしていても知っている単語ぐらいしか耳に入ってこないので、リスニングの勉強をする時は「勉強するぞ!」という気持ちをちゃんともって、真剣に英語を聞きましょう。
真剣に英語のリスニングに向かい合って英語を聞き取れるようになった人なら大勢知っています。
4 聞き取れるまで1つの教材を使う
毎日違う英文を聞くよりも、1つの教材を聞きとれるようになるまでしつこく聞いて勉強した方がリスニング能力はあがります。
どんどん違うものを聞いてしまうと、結局聞き取れなかった単語はいつまでもそのままなんです。
普通の問題集も1回やっただけでは「できるかできないかチェック」にしかならず、「できない問題ができるようになる」わけではないのと同じですね。
1つの題材をしつこくしつこく聞いて、書いて、意味を理解して、読んで、と使い倒しましょう。
1つの題材を終わらせた時の達成感はたまりませんよ!
5 英語を聞いて頭の中でイメージをする
少し上級向けの学習法です。
英文を聞いた時に、それをイメージとして頭の中に浮かべてみましょう。
“I have a dog.” という文章を聞いた場合、
頭の中で 「私は/ 飼っている/ 犬を」と日本語にするのではなく、
“私が犬を飼っている”状態を頭の中で漫画のようでもドラマのようでもいいのでイメージするのです。
“I”で、「私」がなにかしてるんだな~というぼわわーんとしたイメージ
“have”で、「私が何か持ってるんだな~」というぼわわ~んとしたイメージ
“a dog”で、「犬か!」とイメージして、
「じゃ、持ってるんじゃなくて犬を飼ってるんだなー」というようにイメージするんです。
「」の中は言葉ではなく、あくまでイラストや映像のイメージで!
簡単な文から始めてみてください。直接英語で考える訓練になります。