ケアレスミスにはタイプがあります。その中でも、問題を読む時点で間違えてしまう入力ミス型ケアレスミスの対処法についてお話していきたいと思います。
入力ミス型ってどんなケアレスミス!?
ケアレスミスのうち、問題文を読む時点で読み間違いをしてしまうミスのことを入力ミス型とよぶことにします。
これは、以前にNHKの「テストの花道 ケアレスミスをなくす!」で分類されていた名前で、「なんてわかりやすいんだ!」感動したので、使わせてもらいます。
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具体的には、
問題文に書いてある数字を見間違えてそのまま計算したり、
数学でAの速さを聞かれているのにBの速さをこたえてしまったり、
「文中から抜き出して」と書いてあるのに、自分の言葉で答えてしまったり、
などなど、です。
つまり、聞かれていることと全然ちがうことを答えちゃってる状態ですね。
(例:A 「今日の夜、なんのテレビ見るの~?」
B 「今日の夕ご飯は、ハンバーグだよ!」
A 「へっ??」 )
入力ミス型をしやすいタイプとその原因
この入力ミス。
する子はいっつもするし、しない子はめったにしません。まったくしたことがない中学生も多いかもしれません
では、する子はどんな子なのでしょうか?
あくまで、私の経験ですが、
1 テキパキしている子
2 たくさん勉強している子
この2つが当てはまる子が多い気がします。
入力ミスの原因は、早合点です。
問題文をさっと読んですぐに解きたくなるテキパキタイプだと、しっかり問題文を読まずに次に進んでしまっているんですね。
もうひとつのたくさん勉強しているはどういうことかというと、似たような問題を多く解いた経験がある子です。
問題の最初の方だけを読んで、「この問題は見たことある!やった~♪」「前に解いた問題ではこういう事を聞かれていた!」と以前の経験を無意識に使ってしまって問題を解いているのです。
(例 A 「今日の夜・・・」
B 「(あっ、昨日はAに夜ご飯はなにって聞かれたな~)今日の夕ご飯は、ハンバーグだよ!」
A 「へっ??(テレビ番組を聞いたんだけど・・・)」 )
入力ケアレスミス撲滅のためのトレーニング
入力ミス型撲滅のために大切なこと
1 自分は入力ミスしやすいタイプであると認識しましょう。
一度でもしたことがあったら、あなたは入力ミスしやすいタイプです!
2 問題文の最後の「。」まで読みましょう。
最後まで読んだつもりで、途中までしか読んでいないことが多いです。文の最後の句点の「。」まで心の中で音読するつもりでゆっくり読みましょう。
3 問題文の重要だと思う部分に線を引きましょう。
線を引くことで、どこが大事なのか?と考えながら読めます。入力ミス型は字面だけおってしまっている場合があるので、それを防ぐことができます。
具体例)
「y が x に比例し、x = -2 のとき、y = 8 である。このとき、y を x の式で表しなさい。」
条件と求める内容に下線を引きます
これは、テストの時だけやっても付け焼刃(つけやきば)になってしまいます。
面倒に感じるかもしれませんが、普段の勉強からやりましょう。
3 テストの時は解ける問題から解く。
テキパキタイプでも、たくさん勉強していても間違えない人もいます。
ミスするのは、焦っていたり逆にぼーっとしていたりするからです。
テスト中にぼーっとすることはあまりないと思いますが、焦ることはよくあるのではないでしょうか。
特に時間が足りなくなってくると、気持ちばかりが焦って早く答えを書きたくなりませんか?
落ち着いて問題を読むために、できる問題から先に解いてごらん。
ちょっと考えて答えがわからなそうだったら、次!次!次!次の問題いってみよー!
残り時間が少なくなってからできそうな問題を見つけて、あわてて解くことが減ります。
残った問題は今の自分には難しいわけで、時間があってもなくても間違う確率が高い。そう思うだけで、時間がせまりくる焦りが少しは減ります。
ぜひテストで試してみてね!
というわけで、
自分がミスしやすいタイプだと知る。
普段の勉強から、問題文をていねいに読むために行動をする。具体的には、問題文の最後の。まで読み切る。設問の大事な部分に線を引く。
テスト本番では、簡単な問題から解いて気持ちの上でのミスをする確率を減らす。
テスト本番で試してみてください!